夏の空は蒼く輝く

駅に到着して
私とコウ君は夜空に星が輝く下で
二人きりで歩いている

コウ君は
たくさんおもしろい話をしてくれた

リョウとの話や中学の時の話
先生に怒られた話など
どれも楽しくて
こんなに笑ったのは初めてだった

そんな楽しいひとときは
あっという間に終わってしまい
もう家の前まで来てしまった

「ごめんね。
 ここまで送ってもらっちゃって。」

「いいんだよ。
 夜道は危ないんだし。」

「ありがとう。」

「じゃあまた明日な!」

「うん。バイバイ」

コウ君は歩き出し
もう一度こっちを向いて
大きく手を振った

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