夏の空は蒼く輝く
「コココ、コウ君!!」
コウ君は何も言わずに
私の指を口から出し
タオルで拭いて
絆創膏を貼った
「はい、消毒完了!」
消毒!?
今の消毒のつもりだったの?!
私はコウ君に背を向けた
女の子同士でもしないことを
男の子にされて
さすがに私の心臓はもたなかった
ドキドキドキ
顔が赤いのがわかる
コウ君の方に目を向けると
コウ君も私に背を向けている
耳が赤くなっているのが
少し見える
「コウくん?」
「ごめん、さすがにやりすぎた。
妹にやってるからつい・・・」
コウくんは下を向きながら
頭をポリポリかいて
つぶやいた
かわいい・・・
その姿が可愛くて
私はつい頭をなでた
「ありがとう・・・。」