…だって好きだから

緊張の糸

<春香>


ピンポーンとインターホンが鳴りあたしの胸はドキリとした


「はーい」


ドキドキしながら玄関へ行きドアを開けると大好きな修ちゃんが立っていた


「…修ちゃんおはよっ…」


何だか恥ずかしくて少し俯いて挨拶した


「…あぁおはよう」


どうしようまともに修ちゃんの顔が見れないよ…何だか今日は一段とカッコいい


「じゃあ行くか」


「…うん」


外に出ると修ちゃんの車が止まっていた


「今日車なんだ…助手席に乗せてくれるの?」


悪戯っぽく笑って聞いてみた


「あぁ…どうぞ姫」


修ちゃんはニヤッと笑って助手席のドアを開けた


「えっ?いいの?じゃあお邪魔します…」


ドキドキしながら車に乗り込む


そして静かに車は動き出す


あたしは初めての助手席に緊張していた…
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