…だって好きだから
<修一>


ずっと触れていたくて…繋いだ手を離すのが嫌だった


「遊園地」がよほど嬉しかったのだろう君は無邪気にはしゃいでいた


はしゃぎ過ぎたのかいつしか無言で泣きそうな顔をしていた


俺も疲れたな休むか


ベンチに座り暫く休む

夕日に照らされもう直ぐ1日が終わるなと思っていた


「最後に観覧車に乗りたい」


俺は考えていた定番だが最後に観覧車に乗り思いを伝えようと


君も何か考えているようだったが取り合えず列にならんで順番を待った


いつの間にか夕日が沈み園内はキラキラとライトアップされていた


順番が来てゴンドラに乗り込むと向かい合わせで座る君が微笑んでいた


俺は緊張していた…
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