夜空~君と流れ星~
君と星空
秋槻 和奏[アキヅキ ワカナ]。
ごくごく普通、の女子高生。
ある日、一人の男の子と出会う。
季節は冬。
冷たくてしょうがないほどの風があたしを覆う。
現在、散歩の帰り道。
なんとなく外にでたかったあたし。
「…っはぁ──。」
吐き出す息も白く、少し寂しくなる。
「…海でも見ていこうかな」
そぅ呟いた。
夜の歩道はこれといって人がいない。
…と、いうよりも、全く人がいない。
むしろ、外に出ているあたしの方が変。
どうせ、海だって誰もいないに決まってる。
ここの海はあたしが嫌なことがあれば通っている場所。
いつも腰掛けているところに向かう。
「……??」
あたしは目を細くする。
何故なら。
「人がいる…」