夜空~君と流れ星~

 ボソッと言った声だけど、あたしにははっきり聞こえた。




 心臓病…。


 しっくりこない。
 あたしにはわかんないよ…




「もぅちっょとで死んじゃうんだ、僕。
 和奏、僕は後悔しないような生き方をするんだ。
 ドナーが見つからなくて、死ぬしかない。
 …だったら、それまで思いっきり好きなことしようって、ね」




 あたしの頬に熱いものが流れた。




「和奏が泣かないでよ…」




「…ッ…だってっ…」




 好きなんだもん。



 もぅ、早く言ってしまいたい。



 あたしは嗚咽をおさえる。



 少しだけ、深い深呼吸をする。




「叶、あのね───…」





「何??」







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