夜空~君と流れ星~
「…カナ・・・」
一瞬、叶の口が動いた。
酸素マスクをつけている叶は苦しそうに口をゆっくり開ける。
「叶…??」
叶の言葉がよく聞き取れない。
「・・・ワ、カナ・・・
・・・ナカナイ・・・デ・・・」
「叶??
叶、叶!!」
嬉しかった。
目が覚めた叶が一番にあたしの名前を呼んだ。
呼んでくれたんだ。
「泣かない、で??」
そっか叶、あたしが泣いてたから…
「叶、泣かない。
あたし、泣かないよ…」
そぅ言うと、叶は笑みを浮かべた。
…良かった、目が覚めて。
「叶、またあの場所に行こうね。」
叶はまた笑みを浮かべた。
そして。