夜空~君と流れ星~

「すみません。
 そろそろ病室を閉めないといけないのですが…」



 看護婦に言われる。



「すみません」


 あたしは謝る。


 ここ毎日、同じ看護婦に同じ言葉を言われる。



「毎日、精がでますね」



「…いえ…」




 精なんて…。




「さようなら」


「お気をつけて」


「はい」






 あたしは帰宅した。




「…ただいま」





 あたしは部屋に入る。



 すると、お母さんが部屋にはいってきた。


 …どうやら、洗濯物を置きに来たらしい。






「…あら、いたの」



 それがお母さんの口からでた言葉だった。

< 46 / 79 >

この作品をシェア

pagetop