ブリーフ エタニティ
「こんなことしちゃったら、私いつまで経っても恵司のこと忘れられなくなっちゃうよ。
あなたの中に私の思い出を刻みつけたかったのに、私の方がこんなに切なくなっちゃった。
このまま離れて忘れなきゃいけないのかなぁ…」
彼の耳に入らないと分かっているなら、いくらでも素直になれた。
けど、彼に届かない行き場を無くした私の思いに辛くなった。
気づいたら喉のあたりが熱くなって、涙が自然とこぼれた。
このまま一緒に朝起きて、顔を合わせてさようならじゃまたきっと彼の前で泣いてしまうだろう。
そんなかっこ悪い自分を最後の最後に見せるわけにはいかない。
こっそりとベッドを抜け出し家に帰ることを決心し、そっと体を起こした。