偽りの恋愛
「それなら良かったです。本当にすいませんでした」
私は深く頭を下げた。
「いえ…あなたは悪くありませんから!こちらこそすいません」
男の人も深く頭を下げた。
「っふ…」
「??」
「んふふ…あはは!!」
なんで私笑ってんだろ…
「あははは!!」
不思議な笑いが…
「ごっごめんな…さいっ。クスクス。なんでか笑いが…」
私がそう言うと彼も笑った。
「可愛いですね」
「えっ?!」
突然言われた事に不思議な笑いも消えていた。
「いえ…それより、座ったらどうですか??」
そう言って椅子を引いてくれた。
「あっ…そうですね!!」
私は浅く礼をして座った。