偽りの恋愛




「それでご注文はお決まりですか??」


「えーっと。いつも…じゃなくて、カルピスとミルクティーを下さい」


危ない危ない;;


この人に"いつもの"なんていっても伝わらないし。


「いつもの…ってことは、よくここに来るんですか??」


何故か目をキラキラさせながら笑顔で聞いてくる店員さん。


「えっ??…はい」


なんだろ??


この人の笑顔どこかぎこちないかも…


「そうなんですかっ!!じゃぁ、また会えるかもしれませんね!!」


今度はとびきりの笑顔で言われた。


なんだ。


ちゃんと笑えるじゃん。


「そうかもしれませんね」


私もつられて笑顔で答えた。


「あっそうだ!!俺、佐藤時雨って言います!!よろしくねっ」


そう言っててを出してきた。


「えっと…私は杉本茉莉です。こちらこそよろしくです」










< 17 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop