偽りの恋愛
「それでご注文はお決まりですか??」
「えーっと。いつも…じゃなくて、カルピスとミルクティーを下さい」
危ない危ない;;
この人に"いつもの"なんていっても伝わらないし。
「いつもの…ってことは、よくここに来るんですか??」
何故か目をキラキラさせながら笑顔で聞いてくる店員さん。
「えっ??…はい」
なんだろ??
この人の笑顔どこかぎこちないかも…
「そうなんですかっ!!じゃぁ、また会えるかもしれませんね!!」
今度はとびきりの笑顔で言われた。
なんだ。
ちゃんと笑えるじゃん。
「そうかもしれませんね」
私もつられて笑顔で答えた。
「あっそうだ!!俺、佐藤時雨って言います!!よろしくねっ」
そう言っててを出してきた。
「えっと…私は杉本茉莉です。こちらこそよろしくです」