happiness

 特別な日、という純の言葉が気になった為、時間を見た時から握りっぱなしだった携帯電話で、機能の中からスケジュール帳を選んで開く。


「明日って……クリスマス……?」


 虚しく響く莢の呟きは、しんしんと降り積もる雪に消されてしまいそうなほど、とても小さなものだった。


< 12 / 44 >

この作品をシェア

pagetop