happiness


 時間が経過する。


 ふたりとも口を開かない。



 実際はとても短い時間が流れていたが、莢にはとても長く感じていた。
 重苦しい空気、重苦しい不安感とに苛まれていたからだ。


 そんな折りに、純は静かに、とても静かに口を開く。


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