恋海-私と彼の恋の伝説-
あたしは、もちろん反対をした。
なぜなら、13歳ぐらいも年下であたしとあまり年齢は変わらず、何より大学院生だったからだ。
あたしがいくら反対しようと、お母さんはあたしのことをタバコで皮膚を焼いたり、またカッターで顔面に切り傷を作らせるなど、少しずつヒートアップしていった。
そして、再婚相手までも、虐待を面白がるようにしてあたしのことを傷つけた。
誰も、あたしのことを愛してくれない・・・。
初めてそう思った。
今までも、そしてこれから先も。
人間という存在には絶対に愛されないし、興味を持ってくれない。
だから、あたしは人を恐れては逃げてしまう。