恋海-私と彼の恋の伝説-
オレはゆっくりと歩き、やっとの思いで保健室についた。
「美香先生ー、湿布頂戴!!」
声と同時に勢いよくドアを開けた。
そこには誰もいなくてテーブルの上に置手紙があった。
『今日は出勤中。』
…ただでさえ、ここは保険医一人しかいねぇだろうが。
オレは勝手に戸棚から湿布を一枚もらった。
すると、ベッドの方から泣き声が聞こえてくる。
誰だ??
オレはそう思って、右側のベッドのカーテンを静かに開けた。