恋海-私と彼の恋の伝説-

そして、海がいた。


「海…」


「ふー、よかった。一体どうしたんだ??」


と、ホッとしたような感じで言う海にあたしは抱きついてしまった。



海、海、あたしを好きになって・・・


皐月ちゃんじゃなくてあたしを好きになって・・・



「海、好き。」


あたしは震える声で海に言った。


海はあたしから体を離そうと必死だ。


「離せ、葵。」


「嫌だ、皐月ちゃんのこと好きなんでしょ??」


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