恋海-私と彼の恋の伝説-
海も一粒大きな涙を目から流していた。
あたしはそんな海が見てられなくなり勢いよく保健室から出たのだ。
そして、しばらく廊下を走り続けていると後ろから走って海がやってきた。
「待てよ、皐月!!」
あたしは、捕まえるまいとひたすら走り続けた。
こう見えても、中学時代は陸上部だったから体力には自信がある。
けど、田舎者&男の海に勝てるはずがなく少し経つとあたしは海に手首を掴まれてしまった。
あたしは諦めて走ることをやめた。
だめだ、あの映像が映し出されて…
涙が出ちゃう・・・
「どうして…裏切るようなことをするの…??」
「ごめん…」