恋海-私と彼の恋の伝説-
あたしは海と顔を見合わせた。
正直そんなことを言われてしまうととても恥ずかしい。
「本当は、凄く悲しくて自分を傷つけそうになったんだけどあの後、棗があたしの傍にいてくれて、皐月ちゃんは・・・もっと辛い経験をしていたって聞かされて…」
棗が・・・??
もしかして、あたしの過去を話したの??
そっか、いずれ話さなきゃいけないと思っていたし…
海にも話さなきゃいけないと思う。
「あたし、新しい恋見つけないとね。あと、海と皐月ちゃんがくっついてくれてよかったよ。」
「え、何で・・・??」
「秘密。」
と、少し悪戯っ子な顔で微笑んだ葵。