恋海-私と彼の恋の伝説-
「たぶん、今年は減るとは思うけどね…」
葵は苦笑いをしていう。
「皐月ちゃん、まだ海のことが好きな子はたくさんいる。あたしも昔やられたことがあるけど体育祭の日夜遅くまで倉庫に閉じ込められちゃう時があるから…気をつけて??」
え、そんなことまであるの??
東京のいじめかたよりけっこうヒドイかもしれないね。
「そう、だね。」
他人事で流せないのは事実か…
クッキーが出来上がり、あたしは葵と話が盛り上がってしまい葵の家で泊まることになった。
あたしの横に寝る葵。
「葵って可愛いよね。」
葵は驚いた顔であたしのことを見てくる。