恋海-私と彼の恋の伝説-

痛い、虐待されているときと同じぐらい痛い。


ボギリッ。


あたしはこの音と同時に強い衝撃が体中をかけ巡らせる。


あたしは、目にどんどん涙が溜ってきた。


絶対この音は折れた。

しかも、右手首…


利き手なのに…



「…いい気味。」


そう言って、彼女はあたしの手首から足を離した。


痛すぎて…声も出ないなんて。

しかも、立てない。


経つ余裕なんて…ない。


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