恋海-私と彼の恋の伝説-
オレは無意識に席を立っていた。
「オレ探しに行きます!!」
「いや、お前らは後夜祭に参加しろ。今先生方で捜索しているから・・・」
オレはハルのところへ行き、ハルの胸倉をつかんだ。
「大切な女が行方不明になってんだよ!!!呑気に後夜祭なんか参加してられっか!!!」
オレは大声で怒鳴った後、少し息切れをしていた。
早く、探さないと・・・
皐月・・・皐月・・・
・・・まさか、
「北条・・・」
オレは声を震わせて言った。
北条はオレとけっこう席は離れているが聞こえていたらしく
「何??」
と知らないふりをして答えた。