恋海-私と彼の恋の伝説-

さっきの棗カッコよかったな。


だけど、海もカッコイイ。


海の目に宿る光にあたしは吸い込まれる。


あんなに必死になって助けてくれる体。


優しい手。



強い目。



そんなところに惹かれていったのかな…


すると、バタバタと勢いつけて階段を駆け上ってくる音がした。


「皐月!!」


あたしの部屋の前に立つと昨日とは別人のように笑顔な海がいた。


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