恋海-私と彼の恋の伝説-

海は嬉しそうに微笑んで言ってくる。


…それは海のおかげなんだけどね。


「海のおかげだよ。」


海がいてくれたから。


海がいてくれたから今のあたしがいるんだよ。


「皐月さん、皐月さん。」


何気に「さん」付けをしてくる海は頬を再び赤く染めらせて最悪なことを言ってきた。


「エローイキスしちゃっていい??」

「ふざけんじゃないわよ。」

「だってさー!!…お前、ズルすぎ。」


海はあたしに向かって唇を尖らせながら言ってきた。


た、確かに、ディープキスとかしたことないけど…