恋海-私と彼の恋の伝説-

あたしが、あたしが。


虐待だなんて、受けてるって知ったら、引かれる。


引いて、愛されないかもしれない。


「何でだよ、棗には言ったんだろ??」


少し、口調がキツくなってくる海にあたしは恐怖感を感じた。


口調がキツくなることなんてしょっちゅうだ。


ケンカすることだってあるし。


だけど、あたしはその口調に恐怖感を感じたんだ。


あたしは一つ大きな涙を流した。


それに気付いた海はあたしの頬に触れる。


< 226 / 359 >

この作品をシェア

pagetop