恋海-私と彼の恋の伝説-
「そうだったのか…ごめん。無理して言わせる形になって。」
あたしは海の頭を撫でた。
そんなこと思ってないよ。
いつか、言わなきゃいけないことだったから。
すると、海はあたしの傷跡にキスをした。
「オレは、この傷跡もひっくるめて皐月を愛するよ。」
あたしは、海の言葉に涙が出た。
目からどんどん溢れてくる涙は床に落ちて、海のじゅうたんに染みを付ける。
嬉しくて、嬉しくて。
すると、海はあたしの唇にキスをした。
そのあとあたしを起こして、あたしを抱きしめながら頭を撫でてくれる。