恋海-私と彼の恋の伝説-
「どした??」
「へ??」
すると、明人さんはあたしから手を離してその手は自分の顔を隠すように押し付けた。
「そんなに見つめられっと、照れんだよ。」
明人さんの顔は少し赤くなっていた。
明人さんでもそんな風に思ってくれているんだ。
正直、嬉しいな。
大人の人間なのに、こんな子供なあたしにそんな表情を見せてくれて。
あたしは思わず笑ってしまった。
そして、明人さんは「笑うんじゃねー」とか言ってくる。
そんな明人さんがとても身近に感じられたのだ。