恋海-私と彼の恋の伝説-
そこにはたくさんの魚たちと、太陽の光で輝く海の中。
綺麗。
あたしの手首を未だに掴んでいる海はその手を引いてあたしにキスをした。
触れるだけだけど、海の中だと余計甘い雰囲気を出す。
そして、唇を離してあたしたちは海から顔を出したのだ。
「ふはぁ!!」
いや、久々すぎる海の中は意外とキツいものだな。
「はい、おまじない終了な。」
「まさか、伝説??」
「もちろん。」
海は子供っぽく笑うその笑顔にあたしは思わず微笑んでしまった。