恋海-私と彼の恋の伝説-
★綺麗な髪 棗side
棗side
「棗、この子が皐月ちゃんよ。親戚の。」
すると、オレの前には薄い茶髪で少し小柄な子がいた。
だけど、人形のように無表情で、綺麗だけど。
物足りない。
「七海 皐月です。これからよろしく。」
挨拶する顔もすら表情を見せない。
いや、見せてくれない。
「オレは棗。佐々木 棗。たぶん同じクラスになると思うからこれからよろしく。」
オレも彼女に応えるように挨拶をした。
そのオレの表情すら無表情だったらしいが。