恋海-私と彼の恋の伝説-
「出てってよ、一人になりたい。」
あたしは布団の中に顔を埋めて、少し強気で海に言う。
だけど、海はあたしが被っている布団をすぐに上げた。
「ムーリ、皐月が薬飲むまで帰らない。」
「ケチッ!!」
あたしは、涙目になりながら海に訴える。
何が安定剤よ…
あたしにはそんなの無くったって大丈夫なのに…
それに、何でこの人はそこまであたしに構おうとしているんだろう。
あたしはあなたにとって一体どういう存在だったの??
あたしは、あなたのことをどう思っていたの??