恋海-私と彼の恋の伝説-


「あたしはあなたにとってどういう存在だったの??」


すると、海はテーブルに薬を置いて、あたしの顔に向かって自分の顔を近づけてきた。


息がかかるぐらい近づいてきた海はそのままあたしの唇を奪った。



あたしは驚きのあまり目を開いていた。



海はすぐにあたしから唇を離したが、あたしの心臓は破裂しそうなくらいバクバクだ。



「オレにとってお前は、一番大切な存在だよ。」

「…?!」


真剣な表情で言う海にあたしは震えてしまった。


怖いという感情じゃない。


強い、何で、そんな強い目を持っているの??


あたしはそう、海の強い目に震え上がってしまった。



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