恋海-私と彼の恋の伝説-

すると、皐月は浜辺のほうへあがっていってしまったのだ。



え、反応なし??



まぁ、世の中はそんな甘くねぇよな。



恋の神様もオレの見方もしてくれねぇのか。


オレは一つため息をついた。



「海のバカー!!」



すると、浜辺のほうから皐月の怒鳴り声が飛んできた。



え??



「寂しいから早く上がってきてよー!!」



皐月は叫びながら、笑顔でいる。



あの笑顔はあの頃の皐月の顔だ。


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