恋海-私と彼の恋の伝説-
☆またね。 皐月side
皐月side
あれから2日後。
あたしは港でみんなと最後の挨拶を交わしていた。
最後といっても仮だけど。
「皐月ちゃーん。」
とあたしの元で泣きじゃくる葵の姿はとても愛しくて。
そんなあたしたちを微笑んでいるあたしのお父さん。
そして、棗はあたしの荷物をもってきてくれて最後までお兄ちゃん的な存在だった。
「海は??」
「さぁ、あいつ何やってんだよ。あと30分で出発なのに。」