恋海-私と彼の恋の伝説-

ていうか、綺麗!!


「東京からきた七海 皐月だ。自己紹介を頼む。」


と、先生に急に言われた皐月はけっこう動揺していた。


が、すぐに冷静な顔をして

「七海 皐月。」

と、自分の名前だけどボソッと呟くように言ったのだ。


緊張しているわけでもなく、ただ人と関わりたくなさそうに冷たく言い放った彼女はあまりクラスの中で良い評判にはならなかったのだ。


「じゃあ、七海はあの、海の後ろな。」


「はい。」


海?!っていうことはあたしと席近いの?!





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