恋海-私と彼の恋の伝説-
まだ、友達になったわけじゃないもん。
「ごめんね、迷惑だよね?」
すると、皐月ちゃんは少し口角が上がっていて微笑んだ。
「そんなことない、あたし初めてだから人に何か作ってもらえるの。正直言うと、凄く嬉しいの。」
皐月ちゃんの頬が少し赤く染まり、心の底から喜んでいるのかと思うくらい綺麗に微笑んでいた。
あたし、皐月ちゃんとなら本気でぶつかっていい友達になれそう・・・。
今までは、友達に何か編んであげても『ありがとう!!』と喜んでくれるが、あたしはあまり満足できなかった。
だけど、頬を染めらせて、『嬉しい』なんていってくれる子初めてで。
もっと、皐月ちゃんのこと知りたいなと思い始めていた。