恋海-私と彼の恋の伝説-
★先生 皐月side
あの転校初日から4日目。
あたしは、なるべく葵といた。
葵がいないときはほとんど一人が多かったが、なんとなくクラスになじめるようになり始めていた。
このあたしが、こんなにも早く学校に馴染めるなんて。
正直、驚いている。
だって、昔なら有り得ないもの。
だけど、この早く馴染めているのは葵や棗・・・
そして、海のおかげかもしれない。
「皐月ー!!シャーペン貸したまえ。」
と、授業中にふざけてんのか。
それとも筆箱を忘れたのか、あたしにシャーペンを借りようとする海。