恋海-私と彼の恋の伝説-

「あの、海がひどいことを言っちゃっただけなんです。」


葵は、少し慌てていたそぶりを見せていたけれど、ちゃんと説明してくれた。


まぁ、怒鳴ったあたしも悪いんだけどね。


「ほー、なんて言ったんだ?」

「”人形みたい”って言っただけっスよ。」


海はハルに目を逸らしながら言ったのだ。


すると、ハルあたしの背中を勢いよく叩いた。


バンっ。


「ちょっと、先生…」

いや、痛かった。


かなり、痛かった。


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