恋海-私と彼の恋の伝説-
そして、放課後になりあたしは海と二人で帰った。
海の浜辺を歩きながらあたしたちは会話もせず、ただ歩くだけ。
何で、あの時涙なんか流しちゃったんだろう…。
「で、実際どうなの?先生とは。」
不意にハルのことで質問されたため、あたしは足を止めてしまった。
「別に…」
海にはなんか話したくない。
確かに、ハルはいい人だけど・・・
ただ、ハルはあたしと似たような経験をしているから…
「オレ、もっと皐月のこと知りたいんだけどな。」
そう言われても…
話せないことはあるし。