恋海-私と彼の恋の伝説-

そして、放課後になりあたしは海と二人で帰った。


海の浜辺を歩きながらあたしたちは会話もせず、ただ歩くだけ。


何で、あの時涙なんか流しちゃったんだろう…。


「で、実際どうなの?先生とは。」

不意にハルのことで質問されたため、あたしは足を止めてしまった。


「別に…」


海にはなんか話したくない。


確かに、ハルはいい人だけど・・・


ただ、ハルはあたしと似たような経験をしているから…


「オレ、もっと皐月のこと知りたいんだけどな。」


そう言われても…


話せないことはあるし。


< 69 / 359 >

この作品をシェア

pagetop