恋海-私と彼の恋の伝説-

しばらく経って、あたしは海から離れた。


が、少し目が痛い。


きっとものすごく腫れているのだろう。


「あー、真っ赤だし腫れてんな・・・」


「うん。」


海はそういってあたしの目の周りに指をあてた。


そして親指でそっと撫でてくれて、凄く落ち着いた気分になった。


何で、海といると落ち着くのだろう。


「何笑ってんだ??そんなに落ち着く??」


嘘、あたし笑ってた??

あたしはすぐに顔が真っ赤になった。


不覚…こんなことで笑っちゃうなんて。




< 72 / 359 >

この作品をシェア

pagetop