恋海-私と彼の恋の伝説-

すると、先生はあたしの隣に座り自分が買ってきたパンを広げていた。


「七海も食べるか??」


「あたし、弁当あるし。」


「なんだよ、つれねぇーな。」


そして、先生は舌打ちをした。


何なんだ、この先生は。


そもそも、変な人だとは勘付いていたが、どうしてあたしなんかとお昼を食べるのだろう。


「先生はいつもパンなんですか?」


あたしが聞くと、先生は驚いた顔でこっちを見てくる。


そんなに驚かなくたっていいじゃない。


すると、先生は情けなさそうに「そうだ。」と言ったのだ。


ふーん、作ってもらえる人いないんだ。


なら、あたしと同じだね。


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