~天は赦さる~<~天へ送る風~完結編>
「そうだったのか! その呪いの剣は、貴様が!」
『実際、楽しかったよ。かよわい人の子が、二人して命を奪う罪に怯えながら堅く結びあい、敵を討つ……だが、それだけでは興がのらない。だからウロボロスの口を開けさせ、招いたんだ』
それではこちらの苦労は、したことは、全て予想通りだったというのか! 二人は驚愕した。
「私たちはあなたの呪い通りに動かされていたというわけね」
二人は城を飛び出した。たくさんの不気味な生き物のかたちをした石像が霧に湿っていた。
クリスチーネの言うとおり、地獄の主に意見するなど恐ろしい。