*隠れ姫~元男子校でsweetパニック☆~*
ヤツは少しめんどくさそうに答えた。
こういう話は嫌いなんだろうか?
するとヤツはジトーっと私を見つめて?……睨んで?
それに……と言葉を続けた。
「クラスの連中がうるせぇんだよ。それだけだよ。」
はぁ……と吐き出すように言葉を放った。
「ふーん……。」
じゃあな……と、あっさりと手を軽く上げて帰っていく後ろ姿を見ながら、
バカと言うより変なヤツだぁと思った。
このアイツとの出会いが、
今後の私の人生を大きく変えるなんて、
この時の私が知るはずもなかった……。