*隠れ姫~元男子校でsweetパニック☆~*


「……?、何かあったのか?」


激辛インド風カレーパンを食べ終わった神条は満足そうにしていたが、
私の妙な異変に気付いたのか、のほほんとした声で聞いてきた。



「ん?いや~"バナナっておやつに入るのかなぁ"って思って…」


一瞬の沈黙……


「1+1=?」


「ん~?田んぼの"田"っ!!」


「よしっ。病院行くか~」


真面目に答えてる私に神条は立ち上がって「脳外科行くぞ~」と言っている。


全く失礼な奴だ。


「ちょっと~何よ、いきなり~」


ブーブー言ってる私に神条は「あっ悪ぃ悪ぃ。」と言って手を差し伸べて来た


「……?」


な、何なんだこの手は…。



「ほら、立てるか?」


心配そうに私の顔色を覗く、神条。



………って!!!!!!



「冗談に決まってんでしょっ!!!!」


そう言って差し出された神条の手をパシンっと払った。



「ちょっと考え事してたのよ。変人扱いしないで」


全く、失礼この上ない奴だ。


「お前…変人じゃなかったら何なんだよ?」


真剣に悩む神条は天然(?)なのか!?

いや、やっぱり確信犯なんだろうか!?


どっちにしても…


「いやな奴……」



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