ブロンドの猫
バーの猫
「蒼斗~っ。今度はいつ会えるの?」
甘~い猫撫で声で
俺に囁く女。
名前? 知らない。
…って言うか忘れた。
「さあ、それは分からない。」
「もぉっ!それじゃ明日はっ?」
「…また気が向いたらね。」
そう言い残し余韻に浸る隙もなく
ホテルの部屋から立ち去った。
呆気ない?
まあそうかもしれない。
「来るもの拒まず」
それが俺のモットーだから。