ブロンドの猫
トントン…
いつの間にか寝てしまっていた俺の方を叩いているのは紛れも無い彼女。
水分を含んだ髪から僅かに水滴が滴っている。
やべえ…今すぐ襲いたい。
と、ここはなんとか理性で押さえて。
「…寒いよ。」
初めて俺に口を開いた彼女。
少し掠れたでも幼気が残っているような声で。
少しの間その声に聞き惚れていた。
「あ、ごめんごめん。なんか飲む?」
そういって立ち上がろうとした瞬間。
俺のTシャツの裾を、またキュッと掴んで。