ブロンドの猫
ホテルから出てネオンが光る夜の町
夏特有の生温い風を浴びる。
俺の名前は、
草渚 蒼斗(クサナギアオト)
大学3年の一人暮らし。
少しウエーブが入った
暗いブラウンの髪に
切れ長の瞳
身長185でスタイルは抜群。
これだけの好条件が揃えば
女は放って置けないだろう。
おかげで大学では
プレイボーイ呼ばわりだけど…。
まあ気にしてもいない。
そんな事を考えていると、
どうやら道に迷ったようだ。
「あれ…ここどこだ?」
今まで来たことのない、
路地裏に迷いこんでいた。