ブロンドの猫




ドアを開けると


シャラン シャラン……


心地よい鈴の音。



「……いらっしゃい。」


落ち着いたマスターらしき人の声。


そちらに顔を向けると
50代くらいのいい感じの
おじさんがグラスを拭いていた。


「…初めてかい?」


そう聞かれ、反射的に首を縦に振る。


カウンターの1番手前の席に座り、
辺りを見渡す。


外から見たら小さく見えたが
中は案外広い感じで。


お客さんもちらほらと、




知る人ぞ知る店なんだろう。




< 4 / 17 >

この作品をシェア

pagetop