ブロンドの猫




次の日の夜

また昨日とは違う女を抱く。




「蒼斗なんかボーっとしてるよ?一目惚れでもしちゃったあ?」



「そうか?」




クスクス笑いながら
俺に話し掛ける女。


名前は、陽菜(ハルナ)



いちいち一夜限りの女なんて顔は覚えてないけど、こいつだけは…


昔からの縁で
お互いよく知ってるから。




でもそれ以上でもなく
それ以下でもない。


お互いそれ以上を
求めてないから
女の中では1番信頼してる。




「…蒼斗が一目惚れかっ!でもポイ捨てはやめなよ(笑)?」




ポイ捨て…か。





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