彼氏はドクター

気が付いたら泣いていた。

「奏?どうしたの?」

彼方が不安そうに聞いてくる。


私はゆっくり口を開いた。

「彼方は喘息持ちの彼女なんて、面倒だし、嫌でしょ?でも…別れたくないよ…」

涙が溢れてくる。


えっもしかして、私彼方に抱きしめられてる?

「奏。そんな事考えるな。俺は奏が喘息を持っていても、奏を好きなことは、変わらない。
それに、全然迷惑なんかじゃない。心配しなくても、俺が治してやるよ。だからずっと側にいて。」
< 19 / 118 >

この作品をシェア

pagetop