彼氏はドクター

「しつれいます。」


「星野さん。ここのイスに座って」
イスに座った。

「今日はね、修学旅行のことなんだけど、学校としては、星野さんを連れて行くことが、できそうにないの…」

私の学校は3年生で修学旅行に行く。


「どうしてですか?」


「あなたの体の事を考えると、知らない土地で発作が起きた時の対処が難しいと思うの。手遅れになる事もあるし…」


私は言葉が出なかった。


どうして…?私ばっかり、こんな目に合うの?


運動が出来ないのも、我慢してきた。痛い治療だって、頑張ってやってきた。私が1番楽しみにしていた修学旅行まで…我慢しなきゃいけないの?

< 51 / 118 >

この作品をシェア

pagetop