彼氏はドクター
目が覚めると、白い天井に消毒のにおい。そして、私の腕には点滴。
ここは、病院だ。
トントン
ドアが開かれた。
「奏。起きてる?調子はどお?」
彼方が入ってきた。
「今起きた。う〜ん…少し怠い」
「そっか。今は薬で熱を下げてるから、薬がきれたらまた熱が上がると思う。それで、熱が完全に下がるまでは入院だから。」
正直、入院なんて大嫌い。
入院したくないな。
治療は痛いし、怖いし…。
私が返事をしなかったので、彼方がもう一度言ってきた。
「主治医は俺だし、治療が怖いのもわかってる。早く治して一緒に家に帰ろうぜ」
「怖いけど、頑張るよ。早く家に帰りたい」
やっと納得し、彼方と一緒に頑張ろうと思う。
「頑張ろうな。じゃあ今日は夜も遅いし、早く寝ろ。」
今は真夜中。さっき起きたばっかだけど、また寝るのか…。
いつの間にか寝てしまった。